人間への深い愛と豊かな人間性を持ち、幅広い知識と優れた技術を備え、社會とともに醫療を擔う醫療専門職者を育成する。
社會はいま、科學技術の進歩とともに発展する進んだ醫療を求めるとともに、人の心を大切にする醫療、総合的視野と経験に裏付けられた信頼されるチーム醫療、そして多様化するライフスタイルに対応できる地域に密著した醫療を求めています。このような社會の期待に応えるため、新しい大學は、伝統ある兵庫醫科大學と連攜し、関連分野とのボーダレスな教育・実習環境のもと、豊かな人間性とともに幅広い専門知識と優れた技術を備え、奉仕の精神を持って醫療を通じて社會に貢獻できる人材を世に送り出すことをその使命とします。
●幅広い教養と心豊かな人格の育成
●関連分野とのボーダレスな教育環境のもと、専門性の高い知識と技術の習得
●優れたコミュニケーション能力を基礎とした、チーム醫療・地域醫療を擔える資質の育成
●次世代の醫療科學を擔う創造性と國際性の涵養
兵庫醫科大學俯拍圖 校長
兵庫醫療大學は昨年4月にポートアイランドに開學し、今年早や2年目を迎えました。いよいよ本格的に大學の目指す姿を作っていかなければなりません。本學の目指すところは、醫療現場で信頼され活躍できる次世代の醫療専門職者を、兵庫醫科大學との緊密な連攜のもとで育て、世に送り出すというものであります。それを支える強力な輪は、ボーダレスな教育環境でありチーム醫療教育であります。本學は薬學部、看護學部、リハビリテーション學部（理學療法學科および作業療法學科）の3學部4學科からなり、これを共通教育センターが支えるという形で、上に掲げた目標と二つの合言葉のもとで、互いに連攜し、協力しながら本年度も新しい大學の中身を充実していきたいと思います。
さて、今年は學生數も倍増しますが、教員組織も44名が新たに加わります。何より若い教員がたくさん參加してくれ、一層活気が出てきています。2年生での學生教育自體もより専門的、臨床的になり、また臨床現場での実習も始まります。設置申請で示したカリキュラムを粛々と進める中で、本學の特徴を如何に実現させていくかがこれからの重要な仕事であります。
教學関係での本年の目標は、まず醫科大學との連攜による醫學・醫療連攜教育プログラム計畫の推進であります。既に1年目の早期臨床體験実習は醫科大學病院で無事終了させ、本年も計畫されていますが、これを含めて橫斷的カリキュラムは現狀では3學部間の連攜であり、醫學部をも交えたボーダレスな連攜は、これを推進する醫學・醫療教育研修センターが立ち上がることとなり、いよいよ具體化していくことは嬉しいことであります。
社會では醫療崩壊が叫ばれています。これから醫療を支える醫療専門職者、メディカル・プロフェッションが一層大事な役割を果たさなくてはなりません。かかる時期において醫療専門職者の育成の責任が一層重くなっていっていることを実感しています。私達は、やっと2年目を迎えたところであり、目標達成までの道のりはまだまだ遠いのですが、これまでの経験を生かし、本學の持つ幅広いポテンシャルを大事にして所期の目的の達成のため、本年も努力を続けたいと思います。
