個人簡介
東京赤坂生れ。和田小六・春子の長男、木戸孝允、山尾庸三の曾孫、吉川重吉の孫、木戸幸一の甥、都留重人の義弟、西園寺公望は母方の大伯父。妻幸子(さちこ)は元九州延岡藩主內藤政挙の孫。
研究業績
生命現象の諸過程における“物理”の側面を切り出し、生命の分子過程の物理的意味（役割）を発見・解明することを目的として生物物理學の研究を推進。
溶液におけるDNA2重ラセン構造の存在證明。
ポリペプチドのα-ヘリックスの巨大電気雙極子モーメントの発見。
球狀蛋白質における電荷分布にみられる一般則の発見。
球狀蛋白質の電荷分布と機能との相關の発見。
球狀蛋白質のフォールディングの中間狀態としての“モルテン・グロビュール”狀態の発見と命名。
DNAのヘリックスーコイル転移の微細構造（多段階転移）の発見。
DNA2重ラセン上の強度分布と遺伝子分布との相關の発見。
DNAの塩基配列を支配している一般則の解明。
高分子の內部運動測定のための動的光散亂法の開発：特に前方偏光解消法の開発。
バイオリアクターの基盤開発（科學技術庁）：酵素機能の高度利用のための、自動化された酵素反応迴路の開発。
DNAの塩基配列の高速自動解析（科學技術庁）：今後の遺伝情報大量解析を予想して、解析過程のロボット化の推進。
ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム（科學技術庁、通產省）の推進とその基本哲學の確立。
その他
小谷正雄、大沢文夫に協力して日本生物物理學會を設立。
council menber として國際純正応用生物物理學連盟(IUPAB)を6年間運営。
東大の理學部長として、理學院構想を立ちあげ。
理學部長としてTISN（Toudai International Science Netwark）の建設指導。
日本學術會議會員、および、第4部長として我が國の科學技術政策推進に協力。
「時空計算尺ガリバー」（國立科學博物館のミュージアムショップで販売）を発明。
木戸孝允の油彩肖像畫（現存する三點の內の一點で、1878年、イタリアのローマでレオポルド・ヴィターリ描く)を國立大學法人お茶の水女子大學に寄贈(2008)。參照：郷通子著「木戸孝允と教育のあけぼの」學士會會報2008年6月號。
學歷
學習院初等科・中等科・高等科（舊制）を経て
1952年3月東京大學理學部化學科卒業
職歷
1952年9月東京大學理學部化學科助手
1954年6月ハーバード大學博士研究員(1956年11月まで)
1956年11月お茶の水女子大學理學部化學科講師
1960年5月お茶の水女子大學理學部化學科助教授
1962年4月東京大學理學部物理學科講師
1963年12月東京大學理學部物理學科助教授
1971年12月東京大學理學部物理學科教授
1986年4月長岡技術科學大學教授並任（1988年3月まで）
1988年4月 東京大學評議員
1989年4月東京大學理學部長（1990年3月まで)
1990年 東京大學退官 名譽教授
學外における役職
日本學術會議15・16・17期第4部會員(1991.7～2000.7)
日本學術會議17期第4部長（1997.7～2000.7)
（財）相模中央化學研究所理事(1990.4～2001.12)
（財）かずさDNA研究所理事 (1991～)
（財）新世代研究所副理事長（1989～2003）
（財）新世代研究所最高顧問（2003～）
（財）伊藤科學振興會評議員 (1998～)
（獨）理化學研究所ゲノム科學総合研究センター所長（1998.10～2004.3）
ネスレ科學振興會理事長（1993～2004）
（株）アフィメトリクス・ジャパン顧問(2005.3～2007.9)
（財）未來工學研究所評議員（1999～）
（社）未踏科學技術協會理事(2003～）
（社）東京倶楽部理事(1997～2009)
（獨）理化學研究所ゲノム科學総合研究センター特別顧問(2004.4～2008.3)
（獨）理化學研究所研究顧問(2008.4～)
（獨）理化學研究所ゲノム科學総合研究組織組織長(2008.4～)
橫浜市青少年育成協會副理事長(2004.4～)
同協會「はまぎんこども宇宙科學館」館長(2004.4～)
學校法人東京理科大學特別顧問（2004.4～)
學校法人順正學園顧問（2004.4～)
國立大學法人お茶の水女子大學學外理事（2005.4～2009.3)
日本學術會議連攜會員（2006.4～)
日本禁菸科學會顧問(2006.5～)
橫浜市立橫浜サイエンスフロンティア高等學校スーパーアドバイザー（2006.4～)
（株）Buehler顧問（2007.9～）
學校法人順正學園理事（2008.6～)
2009年ネイチャーメンター賞審查委員長(2009)
著書
「物理學は越境する―ゲノムへの道」岩波書店（2005）
「生體高分子」岩波書店（1966）
DEリリエンソール著、和田小六、和田昭允訳「TVA―総合開発の歴史的実験」 岩波書店(1978)
「生命とは？物質か！―サイエンスを知れば百考して危うからず」オーム社(2008)
主要作品
和田昭允「若い頭脳の活躍の場は無數にある！」 國立教育政策研究所編・日本物理學會キャリア支援センター編『ポスト・ドクター問題‐科學技術人材のキャリア形成と展望‐』4.3 世界思想社( 2009)
和田昭允「橫浜サイエンスフロンティア高校の挑戦」（「科學としての科學教育」研究會報告）素粒子論研究117(4)19-27（2009）
和田昭允「科學技術日本に向けてのサイエンス高校のチャレンジ」 科學技術振興機構サイエンスポータル「オピニオン」 (2010) scienceportal.jp › オピニオン
和田昭允「ライフサイエンス発展の要諦―大量計測・解析の意義と分野間連攜」 科學80(1)岩波書店(2010)
日本知名物理學家
| 日本物理學家自湯川秀樹首獲1949年度諾貝爾物理學獎後，朝永振一郎獲1965年諾貝爾物理學獎，小柴昌俊獲2002年諾貝爾物理學獎，小林誠和益川敏英和美籍南部陽一郎獲2008年諾貝爾物理學獎。 |
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