內容介紹
若い頃(1941年)舊中國の農村調査に參加した折に農民の生活を実見調査した體験と、文學作品までも渉猟して発掘した史料によって、従來の制度的な研究を越えた著者のライフワーク。沒後刊行の著作集が遂に完結する。異彩を放って注目された第1巻『中國シャーマニズムの研究』?第2巻『中國漁業史の研究』刊行後10數年を過ぎてなお、文獻中心のこのジャンルでは刺激的な1冊!〔あとがきから〕
……著者の研究においては、今回の第三巻『中國聚落史の研究』こそが、ライフワークとして取り組まれ、最も精力を傾注された課題である。……著者が東亜研究所の命で參加された華北農村慣行調査は、著者二五歳の時であった。中國農村慣行調査は、中國研究の上で大きな役割を果たしたが、著者は、舊中國の農村を実見し、その調査に直接関わった。この貴重な體験は、著者が農林省農業総合研究所において次々と発表される舊中國の農村研究において生かされることになる。
作者介紹
中村治兵衛 (なかむら じへえ)1916年大阪に出生, 1938年東京帝國大學文學部東洋史學科卒業, 1939~46年東亜研究所, 1947~52年農林省農業総合研究所, 1954~74年九州大學教養部(助教授?教授), 1974~86年中央大學文學部(教授), 1991年9月歿
主著
『支那地方自治発達史』(共著)中央大學 1939年, 『異民族の支那統治史』(共著)東亜研究所 1944年, 『中國シャーマニズムの研究』(中村治兵衛著作集 1)刀水書房 1992年, 『中國漁業史の研究』(中村治兵衛著作集 2)刀水書房 1995年
作品目錄
第1部 村落制度第1章 唐代の村落と隣保 ―『全唐詩』よりみたる四隣を中心に―
第2章 唐代の郷 ―『元和郡県図志』よりみた―
第3章 再び唐代の郷について ―望郷と耆老―
第4章 律令制と郷里制
第5章 宋代の地方區畫 ―管について―
第6章 里甲制の分布
第7章 清代山西の村と里甲制
第2部 農村の諸問題
第8章 宋代淮水中流の都市壽春と周辺の農村
―天聖院仏會人名碑による―
第9章 清末山西の村落の諸様相
―『秋審招冊』(山西司) よりみたる―
第10章 山西の村政をめぐる二、三の問題
第11章 民國初年河北省の村落をめぐる諸問題
―『京兆武清県報告書』を中心として―
第12章 民國初年広東省の村落の械闘について
―『博羅県週歳報告書』による―
第13章 清代山東農村の義學
第14章 清代山東の學田
第15章 清代山東の學田の小作
第16章 華北農村の村費 ―現代中國の地方財政の一研究―
第17章 土地改革における家の問題
第3部 都市の諸問題
第18章 宋代黃河中流の都市滑州と商人組合「行」
第19章 清代湖広米流通の一面 ―南京の湖南會館よりみた―
第20章 清代華北の都市の戸口に関する一考察
第21章 清代都市のかごかき人夫の闘爭
―喪葬禮と扛夫?吹手をめぐって―
第22章 清代山東の書院と典當