內容介紹
昭和45年11月25日、三島由紀夫、自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹、介錯される―。一人の作家がクーデターに失敗し自決したにすぎないあの日、何故あれほど日本全體が動揺し、以後多くの人が事件を饒舌に語り記したか。そして今なお真相と意味が靜かに問われている。文壇、演劇?映畫界、政界、マスコミの百數十人の事件當日の記録を丹念に拾い、時系列で再構築し、日本人の無意識なる変化をあぶり出した新しいノンフィクション。作者介紹
中川 右介1960年生まれ。編集者、文筆家。早稲田大學第二文學部卒業後、クラシック音楽?歌舞伎を中心に、膨大な資料を収集し、比較対照作業から見逃されていた事実を再構築する獨自のスタイルで精力的に執筆。「クラシックジャーナル」編集長、出版社「アルファベータ」代表取締役編集長でもある