內容簡介
とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった……。彼を犯行へと駆り立てたものは何か? その理由を知る者たちは――。現役精神科醫の作者が、病院の內部を患者の視點から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絕賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。
作者簡介
1947(昭和22)年、福岡県生れ。東京大學仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職して九州大學醫學部に學び、現在は精神科醫。1979年に『白い夏の墓標』を発表、サスペンスの舞台を海外に據えた物語は直木賞候補となった。1993(平成5)年『三たびの海峽』で吉川英治文學新人賞、1995年『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、1997年『逃亡』で柴田錬三郎賞を受賞した。他に『臓器農場』『ヒトラーの防具』『安楽病棟』『國銅』『空山』『アフリカの蹄』『エンブリオ』『千日紅の戀人』『受命』『聖灰の暗號』『インターセックス』『風花病棟』『水神』など著作多數。