武者小路実篤詩集
武者小路実篤の詩は、誰にでも書けそうなほど、単純でわかりやすい。 詩らしい詩を書こうとした多くの詩人たちと違って、彼だけは日常の習慣として、日記でもつけるように、率直に自由に書き続けていた。 だが、そのおよそ詩らしからぬ詩には、餘人に求められない風格が確かにある。
內容介紹
邪気のない明るく前向きな境地で追隨を許さぬ天衣無縫の自由詩120篇。武者小路実篤の詩は、誰にでも書けそうなほど、単純でわかりやすい。詩らしい詩を書こうとした多くの詩人たちと違って、彼だけは日常の習慣として、日記でもつけるように、率直に自由に書き続けていた。だが、そのおよそ詩らしからぬ詩には、餘人に求められない風格が確かにある。青春時代の自己を鼓舞する作品から九十歳の誕生日の作品まで、二千を越える詩の中から編まれた本書は、詩らしい詩にうんざりした人たちへの最高の贈り物となるはずだ。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。