內容介紹
【本書より】「春秋學」という稱謂は、例えば「経済學」のような、現在行われている學問、言い換えれば、我々自身の営為を呼ぶものとは、本質的に異なる。もし、経済學と同じレベルの言い方が必要とされるならば、“我々のなすべきことは「春秋學」學である”と言わねばならない。つまり「春秋學」とは、學問そのものではなく、學問の対象を指す言葉なのである。かくて、このような意味での春秋學の用語を集めたものが本書である。
経験者なら誰しもが実感しているはずだが、翻訳というのは、論文執筆とはまた別の意味で、苦労の多い作業である。別の意味とは、二つある。一つは、質的問題で(中略)、もう一つは、量的問題で、途中で立ち止まったりして、作業にたっぷり時間をかける餘裕があまりない、ということである。というのも、原作には決まった分量があるため、時間との競爭になるからである。筆者もかつて、このような作業を體験し、『春秋穀梁伝范甯集解』?『春秋公羊伝阿休解詁』?『春秋左氏伝杜預集解 上?下』の四冊を、同じ汲古書院から刊行した。まがりなりにも作業が終了したわけだが、いざ終了してみると、前にも述べた二つの問題のうちの後者が気にかかる。(中略)そこで、數年前から拙訳の見直しを始めた。するとあるはあるは、反省すべき箇所が次々と見つかった。お恥ずかしい話ではあるし、作業も途中なのだが取り敢えず、本書をもって中間報告とすることにした。つまり本書は、名稱は「用語集」だが、実は、前の四冊の改訂を兼ねている。
作品目錄
【內容目次】〔一般篇〕
春秋?春秋學?孔子説経説話?感生帝説?天統?偏戦?離會?義例?脩母致子説?文質?
獲麟?遂事?原心定罪?左史?赴告?三伝長短?再受命?本事?三世?春秋説?何休學?蒞盟?
拠亂?微言大義?孔子史記?強幹弱枝?通辭?端門之命?微辭?豪釐千里?三統?空言?
屬辭比事?後聖?卯金刀?七等?大一統?三科九旨?五始?災異説?素王?秘教の四十二語。
なお、本篇は、春秋學の用語のうち、一般的ではあるが陳腐でないものを集めて掲げ、辭典風に簡潔な解説を附したもので、後の特殊篇に対する、いわば予備的部分である。
〔特殊篇〕
分民?不嫌?喪至?主書?以名通?無大夫?無王?微者?起文?當國?斉人語?引取之?悪愈?
従可知?躋僖公?懐悪?王魯?內辭?無伝?刑人?孰城之?鄭伯男也?孟子?中國?渝平?
文実?中壽?以春秋為春秋?従不疑?伯子男一也?不以者?可辭?吾已矣夫?所致?禮経?
夏不田?紀叔姫?因國?武宮?不教民?両事?不致之辭?逆祀?諸侯?母弟?成宋亂?為禮?
政在季氏?日卒?言伐者の五十語。
なお、本篇は、普通の語學的アプローチではなかなか明らかにし難い春秋學の特殊用語について、「春秋學」學の立場から、専ら論理的に分析を試みたもので、本書の主要部分である。