內容介紹
出版社 / 著者からの內容紹介本全集の第三十六回配本は、能の詞章?腳本にあたる謡曲の選集、「謡曲集1」です。全二冊で約八十曲を厳選し、今回の一冊目には「翁」「高砂」「清経」「巴」「井筒」「江口」「西行桜」など、40曲を収録しました。 「能」といえば、その裝束、音曲、詞章、舞などが、國內外の演劇や文學、舞踴、音楽などの各界の大きな影響を與えることになった、日本の誇る古典芸能です。その能の世界において、根幹とされているのが、六百年の時間の洗練を受けた、ことばの芸術、謡曲(謡)です。 「能」は難解なものと考えられがちですが、謡曲の題材を見ると、人々に馴染みの物語や伝説、故事などから著想を得ているものが多く、読んでみたら意外に知っていた、ということもあります。登場人物なども、『源氏物語』からは六條御息所(ろくじょうのみやすどころ)や夕顔、『伊勢物語』からは在原業平、『平家物語』からは義経、清経、巴御前、建禮門院、そのほか、藤原定家、和泉式部など、古典文學でお馴染みの人物が、原典に忠実に、時には能作者の解釈も加えて、名場面名せりふを展開しています。その意味で、古典に親しみたいと思っている方の入門編としても、造詣深い方が堪能するにも、本書はお勧めの一冊です。
出版社からのコメント
謡曲(能の詞章?腳本)の代表的な80餘曲を、脇能、修羅物、鬢物、四番目物、切能の五分類で配した二分冊の前編。一冊目は「翁」を巻頭に、「高砂」「清経」「井筒」「西行桜」など、脇能から四番目物に及ぶ40曲を収録。