內容介紹
マゾヒズムを手懸かりに、人間を探検した沼正三。不世出の昭和の怪星。
いま、蘇る異色の文學論。
作者介紹
沼正三[ヌマショウゾウ]1926(大正15)年3月19日~2008(平成20)年11月30日。福岡市生まれ。本名、天野哲夫。舊制福岡商業を卒業後、満州特殊鋼鉄株式會社という鉱山會社に就職。敗戦を前に帰國、海軍に入隊。復員後は、闇屋をはじめ私立探偵など數々の職業を遍歴し、1967(昭和42)年に新潮社に入社。1992(平成4)年、定年退職するまで、同社校閲部に勤務しながら、小説?エッセイを書き続ける。1956(昭和31)年12月から二十回にわたって『奇譯クラブ』誌に未來幻想マゾ小説「家畜人ヤプー」を連載。戦後最大の作品として、三島由紀夫が愛読、出版を強くすすめたことをきっかけに、澁澤龍彥、奧野健男らをはじめとする多くの作家?文化人に絶賛された(本データはこの書籍が刊行された當時に掲載されていたものです)
作品目錄
『家畜人ヤプー』考察三島由紀夫と『家畜人ヤプー』
倒錯者の世界像
日本脫出と辺境との結婚
サド裁判
サドは有罪か!
瘋癲老人日記
安部公房『他人の顔』
宇能鴻一郎『密戱』
円地文子『女坂』
大江健三郎『叫び聲』『性的人間』
倉橋由美子『眠れる美女』
外村繁『濡れにぞ濡れし』
西村みゆき『針のない時計』
舟橋聖一『花の生涯』
松本清張『霧の旗』
三島由紀夫『鏡子の家』
安岡章太郎『花祭』
吉行淳之介『砂の上の植物群』
西鶴とマゾヒズム
ユダヤ人とヤプー