內容介紹
透徹した論理と鋭敏な感性により、従來の一葉の作品解釈の通説の誤謬を明らかにし、一葉の強靱な精神を培った一葉日記の精密な読解により、夭折した天才の生活と思想の実體を抉り出した畫期的な著述。作者介紹
中村 稔1927年生まれ。詩人?弁護士。詩集に『鵜原抄』(高村光太郎賞)、『羽蟲の飛ぶ風景』(読売文學賞)、『浮泛漂蕩』(藤村記念歴程賞)ほか。伝記に、『束の間の幻影 銅版畫家駒井哲郎の生涯』(読売文學賞)。隨想に『私の昭和史』(朝日賞、毎日芸術賞、井上靖文化賞)ほか。日本近代文學館名譽館長
作品目錄
目次『たけくらべ』考
『にごりえ』考
『ゆく雲』考
『大つごもり』考
『十三夜』考
『われから』考
一葉日記考(父則義に対する一葉の心情について
窮乏の生活史として
舊派最末期の歌人の足跡として)