內容介紹明治二十年代の半ば、雑木林と荒れ地ばかりの東京の外れにて、日々無為に過ごしていた高遠は異様な書舗(ほんや)と巡りあう。店の名は、書樓弔堂(しょろうとむらいどう)。古今東西の書物が集められたその店には、最後の浮世絵師月岡芳年から書生時代の泉鏡花まで、迷える者達が〈探書〉に訪れる。変わりゆく時代の相剋の中で、本と人の繋がりを編み直す、書店シリーズ、第一弾!