內容簡介
岡本太郎生誕100年記念出版。
絵畫、雕刻、寫真、ドローイングなど、主要作品約200點収録。
ド迫力の大畫面!
パリ時代に製作され、その後失われた「空間」「コントルポアン」「傷ましき腕」から、
戦後日本の芸術に沖撃を與えた「夜」「重工業」「森の掟」「明日の神話」など、代表作を時系列順に大きく掲載。
これまでで最大の作品集!
岡本太郎を過去の偉人だと思っている人はいませんか。
いや、太郎はまぎれもなく「今日の芸術家」なのです。
願わくば、この本を通じて太郎が、21世紀にふさわしい顏つきで、もう一度蘇らんことを。爆発的に!
──椹木野衣(批評家・多摩美術大學教授)
ピカソが咆哮し、ジョイスが鬨笑するパリで、若き岡本太郎はウルトラ・モダンの怒濤逆巻く海峽に、我が身を投じたのだった。しかし、日本へ戻った彼を待ち受けていたのは、表層のモダンと戱れる薄っぺらな近代主義者たちがつくる、擬制の文化だった。岡本太郎は怒りをこめて、偽物たちに立ち向かっていった。まるでドン・キホーテのように。日本のウルトラ・モダニスト岡本太郎の祖國における數少ない味方は、縄文、沖縄、アイヌ、古代、と數こそ少ないが、いずれも強力な魔力をひめた面々。壯絕で滑稽なその闘いの様を、少年の日に目撃していたぼくは、いまにじぶんもこの人のように戦おうと誓っていた。
中沢新一(人類學者・多摩美術大學芸術人類學研究所所長)
「前例のない道を進むべし」というメッセージにこそ、岡本太郎の真価はある。原爆を落とされ、戦爭に負けた日本において、絵畫、雕刻、寫真、テレビ、ありとあらゆるメディアの活動を展開し、日本人が人間らしさを再生する手だてをひたすら芸術に求めた男。この本のなかには岡本太郎の未知の可能性が燃えたぎっている。
村上隆(アーティスト)
「これからの百年」への記念碑を
いよいよ節目の年が來る。岡本太郎生誕100年。2011年は「これまでの百年」から「これからの百年」にブリッジを架ける年だ。 むろんやるべきことは太郎を真似たり崇めたりすることじゃない。墓守に血道を上げたところで岡本太郎は喜んではくれない。いま太郎と向き合いたいなら、彼と「真剣に游ぶ」しかない。ぼくはそう考えている。 この節目の年に太郎と真正面からぶつかる覚悟を決めた強者が現れた。リングに上がるのはあの椹木野衣と祖父江慎だ。退屈な試合になるはずがない。いったい彼らはどんな風に游んでみせるのか、期待は高まるばかりだ。 ぜひ「これからの百年」に向けた記念碑となる作品をつくって欲しい。
平野暁臣(岡本太郎記念館館長)