內容介紹
推理小説を論じない日本文學史などありえない。涙香から亂歩、清張を経て21世紀まで。
登場する面々、作品は豪華絢爛。
「謎」をめぐる明晰な通史【年表つき】。
吾輩は探偵である
楊牙児は古本屋で甦る
名探偵の元祖は名奉行
「東洋のルコック」登場
誰が花園を荒らしたか
涙香調と思軒調の間
文豪たちの探偵小説
快楽亭ブラックの快楽
シャーロック?ホームズの來日
押川春浪と冒険小説の時代
呉田博士のくれたもの
ルパンとジゴマ
中興の祖、谷崎潤一郎
佐藤春夫の憂鬱
江戸のホームズ見參
亂歩登場
亂歩変身
本格って何?
「ぷろふいる」の時代
探偵小説芸術論爭
三人の評論家
「推理小説」の誕生
清張の時代
昭和から平成へ
作者介紹
郷原宏[ゴウハラヒロシ]1942年島根県生まれ。詩人、文芸評論家。早稲田大學政治経済學部卒業。読売新聞社會部、週刊読売編集部などに勤務。1974年、詩集『カナンまで』でH氏賞受賞。1983年、評論『詩人の妻―高村智恵子ノート』でサントリー學芸賞受賞。2006年、『松本清張事典決定版』(角川學芸出版)で日本推理作家協會賞(評論部門)を受賞。松本清張の研究をはじめ、國內外のミステリー評論を多く手がける。