戀愛時代(下)

內容介紹

早勢理一郎と衛藤はるはもと夫婦。離婚した後も何かと理由をつけてはよく會っているおかしな関係だ。ある日、話題は再婚のことに。「早く結婚しろよ」「あなたこそ!」意地っ張りな二人は、自分の手で互いの結婚相手を探し出すと言ってしまう。しかしそれがとんだ展開になって…。亂歩賞作家が描く大人のための戀愛小説。島清戀愛文學賞受賞。
26歳の衛藤はるはスポーツジムのインストラクターで、34歳の早勢理一郎は書店の店長。この2人は2年前に1年ちょっとの結婚生活を終えるが、今も付き合いを続けている。この主人公でもある2人がひょんなことから互いの結婚相手を探すこととなるのだが、互いに相手に対して未練を持ちつづけ、今まで以上に相手のことを考えていくのだが、理一郎が初戀の相手と同窓會で會うこととなり、2人は結婚することに。その神父役としてはるが務めることとなるのだが、はるはこの結婚式當日に理一郎と離婚の原因にもなったことの隠された秘密を知ることに……。
野沢尚としては異色作といえる戀愛小説ですが、上下巻を感じさせない程一気に読まされた作品です。上巻では主人公の2人の態度に読んでいて互いの煮え切らない態度にイライラもしましたが、下巻では感動の秘密が隠されており、物語としても登場人物それぞれの個性を明確にして、特にラストは実にハラハラさせてくれます。その登場人物も実にいい人達ばかりで、それが物語の魅力にも繋がっています。

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