內容介紹
「そうだ、検視の結果なんだけど」と姉(警察官)は言い、「いい。聞きたくない。いま食べてるし」と私(女高生)はかえすのだが、「じゃあ聞かないで。勝手に喋るから」そうして事件に巻き込まれ(押しつけられ)てゆく私たち。どうして殺人を犯した直後に被害者の殘したピザなんかを食べていったのだろうか、どうして血文字のダイイング?メッセージ(らしい)はわざわざ鏡文字になっていたのか、そしてどうして死體から腕だけを無理して盜んだのか—。才人津原泰水が本格ミステリーの粋を凝らした傑作。作者介紹
津原 泰水(ツハラ ヤスミ)1964年、広島に生まれる。89年に津原やすみ名義で少女小説家としてデビュー。その後、97年に怪奇幻想小説『妖都』を刊行、綾辻行人らの絶賛を浴びる